天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
のだが…。
「ちっくしょう…」
赤い鉢巻を締め、龍太郎は歯噛みする。
数メートル先にいるのは白組の騎馬の群れ。
ボクシング部、柔道部、レスリング部、相撲部、アメフト部、ラグビー部などで構成された、ガタイのいい男子生徒ばかりの精鋭騎馬部隊だ。
それに対するのは赤組の貧弱騎馬…いや駄馬…もといロバ部隊。
色白で、ガリガリで、上半身裸になったら絶対アバラとか浮いているに違いない。
そういえば天神学園の進学クラスで見た顔ぶればかりだと、今更になって龍太郎は思い出す。
きっと生まれてこの方、喧嘩などした事もないような連中だ。
デコピン一つでここから校門の辺りまで吹き飛ばされそうな男子生徒達。
龍太郎の乗っている騎馬を組んでいる生徒達など、まだ一歩も動いていないのにプルプルと体を震わせていた。
早くも限界らしい。
「ちっくしょう…」
赤い鉢巻を締め、龍太郎は歯噛みする。
数メートル先にいるのは白組の騎馬の群れ。
ボクシング部、柔道部、レスリング部、相撲部、アメフト部、ラグビー部などで構成された、ガタイのいい男子生徒ばかりの精鋭騎馬部隊だ。
それに対するのは赤組の貧弱騎馬…いや駄馬…もといロバ部隊。
色白で、ガリガリで、上半身裸になったら絶対アバラとか浮いているに違いない。
そういえば天神学園の進学クラスで見た顔ぶればかりだと、今更になって龍太郎は思い出す。
きっと生まれてこの方、喧嘩などした事もないような連中だ。
デコピン一つでここから校門の辺りまで吹き飛ばされそうな男子生徒達。
龍太郎の乗っている騎馬を組んでいる生徒達など、まだ一歩も動いていないのにプルプルと体を震わせていた。
早くも限界らしい。