天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
スタートと同時に襲い掛かってくる、白組の騎馬軍団。
向こうは作戦も何もあったものではない。
それはそうだろう。
こういう競技向けの格闘技系運動部の人材を集めたチームなのだ。
数と力で押せば、赤組の貧弱ロバ軍団など容易く壊滅させられる。
恐らくは競技を見ている全ての生徒がそう思っているに違いない。
だから、龍太郎はスペシャルバカなりに考えた。
「よっしゃ、手筈通りに動け!」
龍太郎の指示で、赤組は動き始める。
迫ってくる白組の騎馬から逃れるように移動する赤組の騎馬。
そんな中、龍太郎の騎馬だけが動かないまま、その場に留まる。
「まずはアイツからだ!丹下の騎馬を潰せばもう敵はいねぇ!」
予想通り、微動だにしない龍太郎の騎馬に押し寄せてくる白組騎馬軍団。
「たた、丹下君!」
脅えたように声を上げる、龍太郎の騎馬を組む生徒達。
「まだだ、まだ…もっと引きつけろ」
接近してくる赤組の騎馬を見据え、小さく呟く龍太郎。
そして龍太郎の騎馬と赤組の騎馬の距離が、1メートルほどに迫った瞬間!
向こうは作戦も何もあったものではない。
それはそうだろう。
こういう競技向けの格闘技系運動部の人材を集めたチームなのだ。
数と力で押せば、赤組の貧弱ロバ軍団など容易く壊滅させられる。
恐らくは競技を見ている全ての生徒がそう思っているに違いない。
だから、龍太郎はスペシャルバカなりに考えた。
「よっしゃ、手筈通りに動け!」
龍太郎の指示で、赤組は動き始める。
迫ってくる白組の騎馬から逃れるように移動する赤組の騎馬。
そんな中、龍太郎の騎馬だけが動かないまま、その場に留まる。
「まずはアイツからだ!丹下の騎馬を潰せばもう敵はいねぇ!」
予想通り、微動だにしない龍太郎の騎馬に押し寄せてくる白組騎馬軍団。
「たた、丹下君!」
脅えたように声を上げる、龍太郎の騎馬を組む生徒達。
「まだだ、まだ…もっと引きつけろ」
接近してくる赤組の騎馬を見据え、小さく呟く龍太郎。
そして龍太郎の騎馬と赤組の騎馬の距離が、1メートルほどに迫った瞬間!