天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
「せ、生徒会長…」

とんでもない展開の騎馬戦を目の当たりにして、副会長が呟く。

「よ、よろしいのですか?こんな騎馬戦…」

「あら、楽しいじゃない」

生徒会長はコロコロと笑う。

元々『普通の人間』の方が少ない天神学園だ。

その天神学園で普通の体育祭、普通の騎馬戦をしろという方がおかしいというもの。

寧ろこんな展開の方がこの学園では健全だ。

それに。

「私は予想していましたよ?」

クスッと。

生徒会長は目を細める。

「『スペシャルバカ』と呼ばれる彼を、本当に無能なだけのお馬鹿さんだと思っているのなら、彼の本当の実力がよく見えていないという事です」

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