天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ
そんな女同士の仁義なき戦いとは別の場所で。
「……」
玲菜もまた、龍太郎の姿を見ていた。
どんな不利な状況でも勝ちを諦めず、事実勝利をもぎ取った龍太郎。
彼の姿に、玲菜は次第に心を動かされつつある。
如何に体育祭実行委員長の指示とはいえ、卑怯なやり方に加担している自分に疑問を感じ始めている。
(丹下…私はどうしたらいい…?)
生じたその迷いを胸の奥で燻らせたまま、玲菜は人知れず龍太郎に背を向ける…。
「……」
玲菜もまた、龍太郎の姿を見ていた。
どんな不利な状況でも勝ちを諦めず、事実勝利をもぎ取った龍太郎。
彼の姿に、玲菜は次第に心を動かされつつある。
如何に体育祭実行委員長の指示とはいえ、卑怯なやり方に加担している自分に疑問を感じ始めている。
(丹下…私はどうしたらいい…?)
生じたその迷いを胸の奥で燻らせたまま、玲菜は人知れず龍太郎に背を向ける…。