青空恋君
「俺の話・・・・。聞いてくれる・・・・?」

静かにそう言うと夕暮さんは、うんと小さく返事をした。

「俺。來が好きなんだよね」

「知ってる。見てればわかる」

クスッと夕暮さんが笑うから少し照れた。

「それで、來以外好きになる人なんていないって思う。」

「うん」    

「今も」

そう言うと夕暮さんの顔が暗くなった。

「ごめん。」

「ううん」

必死に笑おうとしてるんだろうけどその目からは涙が
あふれていた。

「ゆうぐれさ…」

「ごめんね泣かれたりしたら迷惑だよね」

「ぃゃ...」

「話は終わりかな??」

無理にでも笑おうとする夕暮さんが見ていて悲しくなった
あの無邪気な笑顔を見せてほしい。
夕暮さんのすべての顔が見たい。




「俺。夕暮さんのこと好きになった」
そう言った。前ではしゃいでいた3人も気がついて
住宅街が立ち並ぶ道はシンとした。
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