青空恋君
深呼吸をしてから

「そら。あのね」

静かに呟いた

「うん。なに??」

やさしい空に涙がでそうになった。
関係も終わる。太陽が傷つく。

でも、言いたい!この気持ち。

「あのね。空が好きです。」

「え・・・」

「何も言わないで。返事はわかってるつもりだから」

「らい。冗談は・・・」

泣きそうな声で言う空にこっちが泣きそうになった。

「ほ、本当だ・・よ…最初から…ずっとそ、空がす、好き」

噛みまくって恥ずかしかった。声だって震えていた。
だけどとてもすっきりした気分だった。
空はフッと笑って私の前に立った

「來。俺も好きだったよ。恋愛でね」
「え・・・」

空は私の目線までかがんで

「もうちょっとはやく言えたらよかったな」

そう言って悲しそうに笑った

「俺ね。一目惚れだったんだ~ずっと好きだったよ。來が」

「私も好きだった」

「今も好きだよ」

私の頭にポンと手を乗せ笑った

「でも遅いかもね。ヒ・・ナも太陽・・も…傷つ・・く…」

私がそう言ったら空は泣きそうな顔した

「そうだね。でも來の気持ち大切にしたい」

真剣な空の表情にドキッとした

「明日。夕暮さんに話してみる。納得してもらえないかもだ 
けど俺は來と付き合いたい。」

「わかった。私も太陽に話す。空大好きだから」

自分で言ったことに照れながら空に抱きついた

「意外と甘えん坊」


フフっと笑った空は私をぎゅってしてくれた
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