青空恋君
次の日のお昼



「たいよ~」

「ん?來どうしたの?」

ニコニコ笑う君をこれから裏切ります。
ごめんね。私のわがまま・・・。

「今日お弁当作ってきたんだ。屋上で食べよ?」

「いいね」

ピュ~

冷たい風が私たちにあたる。

「寒いね」

「やっぱ教室にしたほうがいいんじゃない?」

そうしたいけど・・・。教室じゃ話せないから。

「じゃぁ、話だけ聞いて。」

「ん?何?」

ふぅ。とため息をついてから話し始めた

「私、空が好き」

「あぁ~もうきちゃった?」

「へ?」

「空が好きなんて知ってるに決まってるジャン。」

知ってたの・・・?だけど私・・・。

「ごめんね・・・」

思わず俯くと涙がでてきた。

「泣くなって~別にこれで俺ら終わるわけじゃないしょ?」

「うん。ごめんね。ごめんね」

裏切ったのに。それでも太陽みたいに笑うから。
優しいから、
あやまることとお礼を言うことしかできなかった

「たいよぅ...」

思わず太陽に抱きつくと

「だめ。こうゆうことは空と、でしょ?」

悲しそうに、でも楽しそうに笑った太陽。

「教室。戻るね。」

そう言って私の頭を撫でてから屋上の扉を開けた。


ありがとう。私の大好きな人。さよなら。

「ぁ・・りが・・とっっ」




小声で涙をこらえてやっとでた言葉。
< 27 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop