契約結婚







前を向くと拓磨の手が私の前に出され、拓磨の手の上には小さな箱が置かれていた



「ありきたりで申し訳ないが…」


そう言いながら拓磨がその小さな箱の中身を開けた



「俺と結婚してほしい。…契約ではなく本物の…」



「はい…」


私は涙ながらその小さな箱の中身を受け取った






もちろんその中身は…



「羽音、左手出して」








end☆






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