契約結婚
「拓磨…? むー…やだ。 まだみんなと一緒にいるもんっ!」
「羽音⁉ おまえだいぶ酔ってるだろ!」
「酔ってないもん!」
まさに駄々をこねる子供のようだ
「さっきからあの調子なんですよ」
1人の女性社員が教えてくれた
心なしか周りにいる男たちの顔が赤い
てか羽音の周りには男がいっぱいだ
はぁ…
「羽音…帰るぞ」
「「「きゃあぁぁ!」」」
黄色い声援が起こった
俺は羽音をお姫様だっこした
「むー離してー」
「本当に面倒をおかけしてすみません… 俺たちは帰ります」
そう言い残し店を出た