言葉にしなきゃ伝わらない。
ふいに、トントンと後ろから肩をたたかれる。
「・・ん?...どうしたの」
思わずキョトンとしながら少しだけ体を後ろに向かせる。
「なんかあったら、ホントに俺に言えよ?」
窓の淵に肘をつきながら、ぼそっと言った。
心配・・してくれてるのかな?
優しい和馬の暖かさに触れて少し心が和む
ふふっと笑みがこぼれそうになるのを止めようと口で手を押さえていると
不思議そうな顔をした和馬が言った
「なんだよ・・・?そんな顔して」
「ううん...何でもないの...アハッ」
隠そうとしたけど、やっぱり笑いが出てしまった。