言葉にしなきゃ伝わらない。
それを見た和馬は眉を寄せて少し怒ったような顔をする。
「何で笑うんだよ!!」
怒った口調で言った瞬間
「お前ら、先生の話聞いてたか!?」
教卓の方から先生の怒鳴り声が聞こえる。
「すいません」と平謝りをし、前を向いた。
「朝っぱらから楽しそうなのはいいが、先生の話ぐらい聞いてくれよ~」
30代前半の男性教師
他のクラスでは、やっぱり3年という大事な時期でもあって、大抵はベテランの先生。
何で、このクラスだけ・・・?というのが生徒の本音だったりする。
先生から視線を外し、夏乃を見ると頭がクラクラと揺れていて、眠そうだった。