言葉にしなきゃ伝わらない。
そんな私をよそにキャスターはニコニコとしながら読んでいく。
『只今の時刻、0時30分ですが、これから20分後の0時50分から幻の天の川を見ることが出来るそうですよ!ですが、限られれた地域でしか見られないそうです。この辺でしたら・・・』
そう言ってキャスターはちらりと台本を見た。
そして、テレビの前の私は、お願いするようなポーズでキャスターを見守っていた。
お願いします・・・どうか....お願いします・・・・。
目を閉じて、審判を受けるかのように祈った。
『えー...っと、月見市(つきみし)と足立町..白浜町ですね。都市から離れたなるべく標高の高い場所に行くと良いらしいですよ。ぜひ、気を付けて行ってみてはどうでしょうか?』
「うっ・・・そぉ...」
脱力したように、へなっと座った。
――月見市。
私が住んでいる田舎町だった。
自分が気付いた時は、パーカーをはおり玄関へ向かう自分がいた。
『只今の時刻、0時30分ですが、これから20分後の0時50分から幻の天の川を見ることが出来るそうですよ!ですが、限られれた地域でしか見られないそうです。この辺でしたら・・・』
そう言ってキャスターはちらりと台本を見た。
そして、テレビの前の私は、お願いするようなポーズでキャスターを見守っていた。
お願いします・・・どうか....お願いします・・・・。
目を閉じて、審判を受けるかのように祈った。
『えー...っと、月見市(つきみし)と足立町..白浜町ですね。都市から離れたなるべく標高の高い場所に行くと良いらしいですよ。ぜひ、気を付けて行ってみてはどうでしょうか?』
「うっ・・・そぉ...」
脱力したように、へなっと座った。
――月見市。
私が住んでいる田舎町だった。
自分が気付いた時は、パーカーをはおり玄関へ向かう自分がいた。