言葉にしなきゃ伝わらない。
息を荒げてながらも足を速めながら、ずんずんと走っていく。



早く天の川が見たい。


ただ、その一心だけで私は、こんな大それた行動をしている。





出来るだけ遠く、出来るだけ高い場所。


こっちに住んでから一歩も外には出ていないのだけれど、自然と恐怖心も全くなく




足が進む。



もしかしたら・・・誰かにひきつけられていたり....なんてね



夜中といっても少しは視界が利いていたのだが


周りの景色を見ながら走っていると、急に辺りが暗くなった。



どうしよう....やっぱり迷ったのかな?



一気に心細くなってガクガクと足が震えてくる。


それを耐えるようにパーカーを手で強く握った。




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