言葉にしなきゃ伝わらない。
満天の星空も、月見崖でしか輝けない。



みんな、自分が一番輝ける場所を知っているように...


この森では天の川も、ただの星の帯。




美月の足音だけ、それだけを頼りに走る。



言葉が喋れへんって?


そんなこと、俺がなんぼでもしたる。

美月の事は俺が守ってやる。



初めて会った美月に・・・・こんな事を感じてしまうなんて...



走る足を止め、息を吸った。


そして、ゆっくり吐いて暗闇に叫ぶ。



「美月――――!!!俺な、明日も待ってるから!!俺は美月の支えになりたいんや!美月の全部を受け止めるから!俺を信じて・・・ほな、さいなら」



心で美月を見るから。


どんなに目では見えなくても


俺は、美月をずっと見てるからな
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