言葉にしなきゃ伝わらない。
大きくため息をつき、足を止め一気に走りだす。



こんな歳で毎晩家を出て空を眺めてもいい家庭なんて...そんな事をして怒られない家があるわけ無い



でも、うちはそうなんや。



絆?家族愛?


なんや...それ



もう・・・何もかもに絶望した。


泣いて、すべてを終わりにしたかった。





でも、できんかった。





真っ暗な景色が目に映り、途端に悲しくなった。


夜は好きだが


この景色は好きではない。






父ちゃんと行った...


あの月見崖が良いんや。




つい思いに浸って、今を悲しむ....




今日はいろんな事があったな


美月に会って、フラれてもーたけど...

また、明日来てくれるやろか?





くすっと笑って俺は家に帰った。
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