言葉にしなきゃ伝わらない。
服の胸のあたりをぎゅっと掴む。



ゆっくりと呼吸をして心を落ち着かせる。



暗くて深い闇の世界からに優しく手を差し伸べてくれた...あなた。



私の名前を呼んでくれた。


明日も待ってるよ・・・そう言ってくれた。


訳が分からない携帯の使い方だって教えてくれた。



――そして

こんな私に、太陽みたいな笑顔をくれた...。



そんな“あなた”に嫉妬した私は...バカだよね。



人は皆、いつだって同じ考えなんて持ってない。



私が欲しいものを持っている、あなたは...とても羨ましくて仕方なかったけど



私と優心は違う人間だから
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