言葉にしなきゃ伝わらない。



―――――それから...毎日のように優心の元へ行った。


月見崖という名前の崖は、星が綺麗で空気もおいしくて月が神秘的に見える。


そして、隣には優心がいてくれる。



それが・・・私の何よりの支えでもあるから。




喋れないけど、喋れないからこそ・・・出来る事がある。




今日も...いつものように月見崖に行った。


行くまでの道のりは胸が高鳴って、ドキドキする....


あぁ...会えるんだって、そんな想いは初めてだったけど、今では・・・嬉しくて仕方ない感情。



「あっ美月ーーっ!!おいでやっこっちやで」


私を見つけると、すぐに“おいで”って言ってくれる。



本当・・・優心の声は私を優しく包んでくれるの。
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