言葉にしなきゃ伝わらない。
辛いよ...苦しいよ...


でも、1人で抱えるより誰かに分かち合って・・・共有してもらった方が良い。


それを教えてくれたのは優心だから。




意を決して、画面を見せた。


天の川が光る下で私は・・・勇気を出した。



どう言われるだろう・・・?

なんて言ってくれるんだろう??



考えてるだけじゃ、始まらない。



行動に出して・・・そこで、始めて“勇気を出した”なの。



何故か、時計の秒針が聞こえ出した。


心臓の音なのか・・・はたまた、風なのか・・・


幻聴....。



優心は、画面を見たまま何も言わない。


ただ・・じっと見つめているだけ。




下唇を噛み締めて・・・言葉を待つ。



怖くなって、目を閉じた。


でも、やっぱり気になって開けて・・・その繰り返しをしていると...



「美月...勇気・・・出したなぁ。よぉ、頑張ったなぁ...」


優心の突然の言葉。


そして、今まで見たこと無いくらいの優しい笑顔。


心に響く・・・優しい声が、ずっと頭でループする。



我慢してきた涙が・・・緊張の糸が・・・


プツンと切れ、溢れだした。
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