言葉にしなきゃ伝わらない。
子供だから分かる・・・――いつもと違う食卓の雰囲気。
空気自体に糸がついているみたいに、ピンッと張りつめた空気。
「おばさん...お茶、入れてくれるかな?」
その空気に耐えられなくなった私は・・・おばさんに助けを求めた。
何で・・?
自分でもわからないけど...勝手に口と体が動いたのだ。
「あっ・・うん、美月ちゃん...コップもらえるかしら?」
よそよそしく、愛想笑いを浮かべている、おばさん。
「はい。」
ニコッと偽りの笑顔を浮かべコップを渡そうとする・・・
―――その時だった。