スカイ







それから、結局休憩無しでどんどん登った結果、ぶっちぎりの一位でゴール。

私はもうくたくただった。


ゴールしたら、お昼の時間。

弁当が配られ、班のみんなで食べた。


キョロキョロ、周りを見る。

あ、いた。

今日はすぐ見つけられた。

中川…。


そういえば、返事っていつ聞けばいいんだろう。

今日、もう聞いてもいいのかな。

林間学校でカップル成立ーなんてベタだぁ。

ふふ、OKだったらどうしよ。


「優音、あんた何ニヤニヤしてんの?」

理穂ちゃんが冷めた目でこちらをみている。

「え、あ、う、ニヤニヤしてた?」

「してた」

「ひ、引かないで〜」

「妄想するなよ〜」

「し、してなっ…いことなないけど!」

「うわぁ」

理穂ちゃんがわざとらしく嫌そうな顔をする。

うぅ。



「返事、良いといいね」

理穂ちゃんは、耳打ちでそう言って、微笑んだ。

私はうなずいた。

とりあえず、聞けるタイミングがあったら聞こう。

私、いろんな人に応援されてる。

皆にいい結果を報告したいな。

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