あなたの視線

退屈な毎日‥

「サクラっ!ねえ!
聞いてんのっ!?」

「あっごめん!
ボケてた‥」

「もおっ!
折角たっくんが
バイトだからサクラと
じっくり話そうと
思ってたのに〜」


私の横で、グラスに
入ったオレンジジュース
をストローで掻き混ぜ
ながらプリプリ怒ってい
るのは、
高校に入ってから
ずっと同じクラスで
親友の田所由香里。


中学の頃も同じ
バスケ部とゆうこと
もあり他校だったが
よく試合や合同合宿
などで会っていて
仲がよかった。




「どおせ由香里と
たっくんのノロケ話
でしょ。
いいですね〜
彼氏のいる人は。」

「サクラも彼氏作れば
いいじゃん。
それとも‥
中平せんぱ‥」


「いいのっ!
私は彼氏なんて欲しい
と思わないし、
今は誰と付き合っても
真剣に好きには
なれないよ」


「そっか…
サクラがそうゆうなら
無理につくれとは
いわないよ」


由香里は話を
ひいてくれた。




「中平先輩」

その名前をきくたび
私の頭には走馬灯の
ように、あの時の事が
頭に流れこんでくる。

思いだしたくない。
けれど忘れられない
つらい過去の恋…。
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