あなたの視線
キョロキョロしていると、


「さくら?どうしたの?」

と由香里に
言われてしまった。


「ううん。何でも。
早く出てこないかな〜」


「私絶対ブーケ取り
にいくから♪
さくらも行こうよ」


「あたしはいいよ〜」


そんな会話をしていると
扉が開いた。


周りからは「おめでとう」「幸せになってね〜」
など様々な祝福の言葉が
二人に浴びせられた。


花吹雪の中の二人は
すごくキラキラして
まぶしかった。






みんなそれぞれのテーブルを囲み、懐かしい友人達
との会話を楽しんでいた。

私と由香里はテーブルに
おかれていたジュースを
飲んでいた。


「私たちもいつか
結婚するんだよねえ」


「私は想像つかないよ」


「さくらだって
いつかはあんな
幸せそうな結婚
したいと思って
るんでしょ?」


「それはそうだけど‥」


「これからたくさんの
出会いがあるんだから‥


私はさくらなら
絶対幸せになれる
って思ってるよ」


「ありがと、由香里‥」


私たちは二人で顔を見合わせて笑っていた。
< 20 / 35 >

この作品をシェア

pagetop