あなたの視線

誠也Side






―俺は、大学を出て
念願の教師の仕事に
ついていた。


はっきりいって
思っていたよりも
結構ハードで、
肉体的にも精神的にも
疲れていた。




ある日仕事がおわり、
家に帰る途中
コンビニに寄った。


晩飯を買って店を
でようとすると入口で
女の子とぶつかった。


サラサラな黒髪から
大きなクリッとした
目が申し訳なさそうに
こちらを見上げていた。


「すいません!」


「いいえ。大丈夫?」


「はい!」


「それぢゃ」


俺はコンビニをでた。


あっ!!


あの子‥聡の妹だ!


前に写真を見たことが
あったから覚えていた。


俺は彼女がでてくるのをタバコに火をつけて待った。

店から女の子がでてきた。

「送るよ」


とゆうと彼女は不安
そうな顔で俺を見てい
たが、気にせず送って
いくことにした。


話ながら歩いた。


時折、斜め後ろを
振り向くと笑顔の
彼女がいた。
すごくかわいかった。


けれどふいに
何だか寂しそうな
顔にも見えた‥


前にもこんな寂しそう
な顔をする女性がいた…。
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