あなたの視線
彼女は何を言い
かけたのだろう‥


何か引っ掛かりながらも
俺はもう一度パーティー
会場の方へ向かった。


すると前にはたくさんの
女性陣が群がっている。


ブーケか‥。


俺は辺りを見まわした。


いたっ!


俺の視線の先では一
人でたたずむさくら
ちゃんの姿があった。


彼女の隣までいき
話しかけた。


名前を呼ばれた。


覚えていてくれたらしい。

そんなことにうれし
くなる自分がいた。


さくらちゃんに
彼氏はいないらしい。


彼女と話していると
何だか心が穏やかに
なるような‥


あいていた穴が塞
がっていくような
不思議な感覚だった。






しばらく話したあと、
俺は片付けなくちゃなら
ない仕事があるから早
めに帰ることにした。
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