夏の贈り物

再会



桜舞う季節




新しい制服に身を包み




期待を膨らませくぐる校門




(今日から俺も高校生かぁ)




長谷 拓也 はせ たくや
高校1年
地元の高校に進学した
その辺にいるごく普通の新1年生




「おい、拓也!!
何いい子ぶってボタン閉めてんだよ!!」



緒方 泰則 おがた やすのり
おんなじ中学のやつで、背が高くてちょっと悪いがとてもいい奴だ



「なぁ〜に?
拓ってばいい子ぶってるの??」



幼なじみの
橘 かおり たちばな かおり
背は少し高めで、運動神経が良く
中学時代はとても人気のあったやつだ



「別にそんなんじゃないし!!
いい子と見せ掛けて実はそうでもないってとこをアピールするんだよ♪♪」



「そんな事してモテようとしてんの?
お前には似合わないって」



泰則が無理矢理ボタンを開ける



「ちょっ、ヤス!!
これじゃ、俺の計画が……」



「お前はこの格好が1番モテるよ」



「そうそう。
拓は今まで通りでいいのよ」



「お前だって前はスカート長かったくせに短くしやがって」



「似合ってるでしょ??
みんな釘づけよぉ〜♪♪」



「誰がそんな足……」



「なんか言った、拓??
秘密、バラされたいの??」



「何もないです。」



「拓は秘密握られすぎだよ。
幼なじみは辛いねぇ〜」



「まさか高校まで一緒だと思わなかったよ」



「だって拓がいたほうが楽しいじゃん!!
アタシといれるんだからもっと喜べよ」



「わぁ〜、よかったよかった」



「なんか腹立つ〜」



「てか、早く行こうぜ拓!!
入学式始まるぞ!!」



「そぉだな。」



「あぁー!!待って〜」



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