夏の贈り物
「えっ?!」



聞き覚えのある声



どこかにいてもその声を探していた記憶が甦る



「めぐちゃん??」



「ふふっ、久しぶりだね」



「あぁ、確か小5の時以来かな?」



「うん。てか、転校したのにちゃんと覚えててくれたんだぁ♪♪」



「忘れるわけないじゃん。
だって…………」



「めぐみ!?めぐみじゃない!!」



「かおりーー!!久しぶり♪♪元気そうだね」



「まさか高校が一緒とはね。あっ、この子望ちゃん」



「はじめまして、めぐみちゃん♪♪
幼なじみなの?」



「よろしく望ちゃん♪♪
かおりや拓とは小学校の時の友達なの。
5年生のときに転校しちゃったんだけどね」



「拓〜よかったねぇ、めぐみの隣で」



かおりの意地悪な笑顔がでる



「お前が隣よりは全然マシだよ」



「うわぁ〜、ショック〜 。」



「アンタ達、全然変わってないね」



「そうかなぁ?
でもめぐみはホント可愛くなったよねぇ。
なんか変わったよねぇ、いい意味で♪♪」



「ふふっ、ありがとう♪♪」



めぐみ、かおり、望は女三人で楽しそうに会話する



(楽しそうだな。でも、、、めぐちゃん。変わってないな。)



かおりが言ったように
「めぐみは変わった。」
と、拓はあまり思わなかった



(確かに可愛くなったけど、あの笑顔は変わってないな)



小学生の頃、よく遊んだめぐみ



いつでも笑顔をかかさなかっためぐみ



みんなを包み込む優しい笑顔のめぐみ



拓はそんなめぐみが好きだった



だけど小5の時にめぐみは転校してしまい
結局思いを告げられずに終わってしまった



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