夏の贈り物

計画

桜の花びらは姿を消し
梅雨の訪れを感じさせる湿気の季節になった



相変わらず拓とヤスはクラスは違えど、放課後は常に一緒に遊んでいた



かおり、めぐみ、望もほとんどこの3人で行動しており拓達ともしばしば遊んでいた



「なぁ、拓。今年の夏祭りどうする??かおり達と行くか??」



「この前かおりに、[一緒に行かないと秘密バラすよ]
って言われたから行くしかねぇだろ。」



「また秘密か。
なぁ、拓。
秘密ってなんなんだ??」



「恥ずかしくて言えねぇ。」



「まぁ、いつか教えてくれや♪♪」



「わかったよ。
てか今日どうする??
ウチ来るか??」



「いぃねぇ。拓ん家はゲームいっぱいだから暇しねぇしな」



二人は元々家が近いほうだったため、小学校のときからよくお互いの家で遊んでいた



「ただいま〜」



「あら、今日は早いのね。」



「お邪魔しま〜す。」



「あら、ヤス!!いらっしゃい♪♪




「またまた来ちゃいました♪♪」



「いいのよ♪♪
かおりちゃんもいらっしゃい♪♪」



「こんばんわ、おばさん♪♪」



拓とヤスは驚いて後ろを振り向いた



そこには、制服のままのかおり、めぐみ、望が嫌味な笑みを浮かべて立っていた



「なぁんでお前らがいるんだよ!!」



「かおりの家で遊んでたら二人の声がしてね。
久しぶりだしちょうどいいと思って来ちゃった♪♪」



「あら、めぐみちゃん?!
久しぶりじゃなぁい♪♪」



「お久しぶりです♪♪」



元々、ヤス・かおり・めぐみの3人は小学校のときによく拓の家で遊んでいたため、拓の母親とは3人ともとても仲がよかった



「はじめまして。
拓也君と同じクラスの八木 望です。」



「あら、礼儀正しい子ね。
拓也も見習いなさい。」



「はいはい。
まぁ、来ちゃったのは仕方ないからあがれよ。」



「後でお菓子とジュース持っていくからゆっくりしてちょうだいね」
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