ハチミツ
そんなあたしを、玲央は優しく抱きしめてくれた。
「でも…俺も、ごめん。
美桜を不安にさせてたのはわかってたんだけど、
美桜と2人になると、どうしたらいいのかわかんなくなって。
冷たくしちゃってた。
ほんと、ごめん。」
「…うん……もう、いいよ。それに、お互い様、でしょ?」
「…そうだな。」
それから、顔を見合わせて、少し笑って。
甘く、優しいキスをした。
それは、少し、ハチミツの味がした。