ハチミツ
…なんて、そんなかっこわるいことが言えるわけでもなく、今も俺はいらいらしている。
今は昼休み。
俺がちょっと他クラスのやつ等に会いに行って、帰ってくれば、これだ。
美桜の隣には関口っていう、美桜のことが好きな男子がいる。
美桜は自分が好かれてるなんて、微塵も思ってないだろうけど、それでも、むかつく。
そんな楽しそうに笑うなよ。
俺がじっと美桜を見つめていると、目が合った。
「玲央!お帰り!」
そう言いながら、満面の笑みでとてとてと俺に近づいてくる美桜。
なんなんだ。
この可愛い生き物は。
―――――――…
俺はそのとき、いいことを思いついた。