ハチミツ


「あたし…実は、ずっと…佐伯くんのことが好きでした!
よかったら…あたしと付き合ってください!」

ギュッと目を瞑る。

チック タック

チック タック

すごく長い時間が流れた気がした。

「…いいよ」

「え…」

いいの?

やっ…たぁ!

「じゃ、帰ろっか。」

「うん!」

その日、あたしは初めて玲央と一緒に帰った。

―――――――…
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