砂時計
「そう……。レオ君は綺麗な顔立ちしてるものね。


 彼女がいたって仕方ないわ……」



「すみませんっ……俺……」



「何で謝るの? 悪くないわ……」





だって。


だって。




海だけを



この人生の中で





愛したんじゃなかった。
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