砂時計
いつもひとりぼっちだった私。



誰も助けてくれない。



鳥かごのなかで生きる事しか

出来ない小鳥だった私に


レオ君は優しく手を差し伸べてくれた。



その手が暖かくて


いつも頼ってしまっていた。



でも



もう頼るだけじゃ駄目なの。



レオ君の役に立ちたい。




私はもう自由だから。



私はもう



『病室』という名の鳥かごから



飛び立ったのだから。
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