砂時計
少し時間が経って




男の子が口を開く。




「やっぱこの髪がいけねぇのか?」



じっと



男の子が私を見つめながら





聞いてくる。



「金色の髪




綺麗……だね」




ボソリと呟く。



すると男の子は顔を赤くして




目を背けた。




「綺麗なんて言われたの



……初めて」



えっ?




と耳を疑う。



それに……




『眉目秀麗』って言うのかな?


すごく美形で



目が離せなくなる。






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