激甘カレは超セレブ
「共感出来ます!それ!僕、全く同じ事を掲げてきましたから!」
どうしたらそうなる。
退室するどころか、彼はあたしの両手を掴んで離さない。
「はぁ……だったら頑張りなさいな。」
「はい!日々精進します!ありがとう、真下さん。」
「はいはい。」
ニコニコしてるカレ。
いや、ちょいとおかしかないかい?
「あのさ、あたし……名乗ったっけ?」
「いえっ!先程のお荷物の白いうさちゃんに書いてありました。」
あ、ビーちゃんか。
うさちゃんじゃないし。ネコだし。
アンタも目がおかしいのか?
マネージャーといい、どいつもこいつもホントに。
それに元気良く答えてんじゃねぇよ。
いい加減手を離せって。
「じゃあさ、アンタも教えなさいよ。名前。」