激甘カレは超セレブ


「あのさぁ、いい加減そのオヤジ臭いのなんとかならないわけ?黙ってれば見た目は一級品なのに。」


怪訝そうに言う香里。


「え?あたし臭い?どこ?なんで?まさかっ!加齢臭とか出ちゃうのか?」


クンクン腕や脇辺りを嗅いでみる。

別に臭く無いけどなぁ。


イテッ


「なにさ?怪力ババアめが。」

イテッ


香里が頭を殴った。
それも2発も。

超痛いし。


「ババアは余計だっての。
オナゴとか普通言わないわよ。てか、言わないで。あたしが恥ずかしいったら。」


たいして怒ってもいない口調の香里。

そのくせやっぱり怪力な香里ちゃん。


一級品とか言うから恥ずかしいんじゃないか。




「で?何があったの?」


「まだ20代なのに加齢臭か………いや、29だから仕方ないのかな?」


まだハートは薔薇色乙女なのに……グスン。




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