激甘カレは超セレブ
1-②
で。
ニコニコしてあたしの隣に座ってる。
うちのおバカな社長。
そんなだから総務課やら新入社員やら間違われるんだ。
「るい!ほら、またっ!そんな間違いあんたしかしないわよ。」
般若になってるから、香里さん。
だけど瞬時に顔を造り直して、それを彼に向ける。
さすがだ。
あたしには般若だったのに。
「ホントにさっきから……申し訳ありません、社長。」
いつだって保護者の香里は、母親の如く謝罪をいれる。
っていうか、ナゼ謝る?
あたしが悪いのか?
「いいですよ、気にしてませんから。」
にっこり。
そのまま移動してきた視線は、あたしに突き刺さって。
「ジムに通うことにしましたから。先程入会してきましたし。明日から一緒に参りましょうね?」
にっこり。
だからあたしも、にっこりとうなず………
う、う……?