激甘カレは超セレブ
「しっかしさ~、なんで今になってあたしが第一から下ろされなきゃなんないの。
しかもアンタの秘書だなんてさ。」
「るい、よしなさいって。」
なんで止めるんだ、香里。
一番聞きたかったことなんだからいいじゃない。
あたしが何をしたって言うんだ。
第一営業部でもそれなのに成果をあげてきたのに。
皆から評価もされてきたのに。
気が付いたら頬が濡れていた。
「……それは………。」
説明しなさいよ、と目力で言う。
納得のいく説明じゃなかったら、明日から会社行かないんだから。
や、そうもいかないのはわかってるんだけど。
唇まで形のいい顔を見ながら、じっとその時を待つ。