幼なじみはお姫様



「ねぇ凜夜」

「何ですか?」

「あたしって、なんで王女なんだろ…」

「……」

「普通の生活がしたかった…
豪華な食事なんて
高い服やドレスなんて
何にもいらない……」

「礼羽さま……」

「様付けなんてしてほしくない…」


俯いた彼女は震えていた。



< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop