悲しいぐらい青い空

何なのよ、あいつ…
最初はそうしか思えなかった


だけど
むかつくけど
あの眩しい笑顔が胸から
離れなかった…


むかつくけど
心から笑う人だった



ゆう「あんな風に笑顔見せられちゃ
許しちゃうじゃん…」
音「ゆう?いきなりどうしたの?」
ゆう「うん?」
音「何を許しちゃうの?」
ゆう「なんも…」
音「小林に惚れた?」
ゆう「な、何言ってるの?
バカじゃないの?
あんなプリントばっかの鬼畜野郎…」
音「相当なSだよね
やっぱ今回も大量だった?」
ゆう「もう!30枚だよ?
一週間じゃ絶対無理だよ!」
音「ってかゆう
数学できないじゃん…」
ゆう「失礼なこと言わないでよ
少しは…できると思われる…」
音「はいはい、じゃあ
また明日…バイバイ」
ゆう「うん、またね!」

いつもの分かれ道
一人歩き出す…


一人になると
浮かぶのはあの笑顔だった
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