電子恋
たぶん…それからだと思う。
アタシは現実から生まれた世界なんて…と早々と見切りをつけ二次元に走ることになる。
彼らは裏切らない。
彼らはアタシを見てくれる。
彼らは都合がいいように彼氏になる。
そうだ、ここがアタシの世界だ!
二次元最高!
オタク万歳!
気づいた時にはアタシの部屋は“普通の”女の子の部屋ではなかった。
何台ものゲーム機やソフト、壁にはアニメのポスター、本棚は漫画とライトノベルが占領し、机の上のは大量のコピックと少しばかりのトーンの切れ端。
クローゼットの中は一回だけ頼まれて着たコスプレの衣装、お出かけ用の“普通の”女の子が着るような服一着、あとは制服にジャージ。
高校生活はオタクと部活にすべてを注ぎ込んだ。
愛すべき青春だった。
リアルでのオタク友達やネットの中でのオタク友達もたくさんできた。
でもそのネットの友達も、簡単な事で繋がれなくなり、こっちからも関係を切った事もある。
だって、ネットなんて相手が分からないし簡単に切れるから。
無くなってしまうものだから。
発展途上だったアタシの脳はさらに進化していた。
特になりたいものもなく、とりあえず…と大学に進学し、一人暮らしを始めた。
そしてオタクとして生きていくため、バイトを始めた。
すべてをオタク費に注ぎ込み、なんとかやりくりをして念願の自分のパソコンも購入した。
これで絵を描くのも動画を見るのも投稿するのも楽になる!
まったくその通りで、高校生の時とはまったく比べ物にならないぐらい絵を描くのが楽になった。
絵の投稿SNSサイトに絵を投下するようになって、そこでの知り合いの方々が自分のHPや他のSNSのIDを晒していて、それを見てアタシも真似をするようになった。
でも所詮HPやブログは長く続くはずもなく、すぐに閉鎖をしてしまった。
他サイトのSNSは、オタクを隠しているリア友と繋がっていたりするのでIDなんて晒せない。
でも、みんなと繋がりたいし、いろんな情報が欲しい…!
そう思っていたある日、仲のいい絵の上手い方からアタシでも簡単にできるSNSみたいなものがあると一つのURLを教えてもらった。
アタシは現実から生まれた世界なんて…と早々と見切りをつけ二次元に走ることになる。
彼らは裏切らない。
彼らはアタシを見てくれる。
彼らは都合がいいように彼氏になる。
そうだ、ここがアタシの世界だ!
二次元最高!
オタク万歳!
気づいた時にはアタシの部屋は“普通の”女の子の部屋ではなかった。
何台ものゲーム機やソフト、壁にはアニメのポスター、本棚は漫画とライトノベルが占領し、机の上のは大量のコピックと少しばかりのトーンの切れ端。
クローゼットの中は一回だけ頼まれて着たコスプレの衣装、お出かけ用の“普通の”女の子が着るような服一着、あとは制服にジャージ。
高校生活はオタクと部活にすべてを注ぎ込んだ。
愛すべき青春だった。
リアルでのオタク友達やネットの中でのオタク友達もたくさんできた。
でもそのネットの友達も、簡単な事で繋がれなくなり、こっちからも関係を切った事もある。
だって、ネットなんて相手が分からないし簡単に切れるから。
無くなってしまうものだから。
発展途上だったアタシの脳はさらに進化していた。
特になりたいものもなく、とりあえず…と大学に進学し、一人暮らしを始めた。
そしてオタクとして生きていくため、バイトを始めた。
すべてをオタク費に注ぎ込み、なんとかやりくりをして念願の自分のパソコンも購入した。
これで絵を描くのも動画を見るのも投稿するのも楽になる!
まったくその通りで、高校生の時とはまったく比べ物にならないぐらい絵を描くのが楽になった。
絵の投稿SNSサイトに絵を投下するようになって、そこでの知り合いの方々が自分のHPや他のSNSのIDを晒していて、それを見てアタシも真似をするようになった。
でも所詮HPやブログは長く続くはずもなく、すぐに閉鎖をしてしまった。
他サイトのSNSは、オタクを隠しているリア友と繋がっていたりするのでIDなんて晒せない。
でも、みんなと繋がりたいし、いろんな情報が欲しい…!
そう思っていたある日、仲のいい絵の上手い方からアタシでも簡単にできるSNSみたいなものがあると一つのURLを教えてもらった。