毒舌メイド 【完】
中学生の頃は、小さい頃より少しはマシだったかもしれない。
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「駿は、成績優秀ねぇ~。真桜、あなたも見習いなさい!!」
お母さんの怒声が、リビングに響く。
私は食べ残したご飯を見ながら、箸を置いた。
「……ごちそうさま」
私は無表情で席を立つ。
それを見たお母さんは、顔を赤くさせて怒鳴り始めた。
「真桜? 逃げるのはあなたの悪い癖よ。聞いてるの!? 真桜!!」