毒舌メイド 【完】




暴力、暴言。


平手打は、もう日常茶飯事。


昔のお父さんのように、蹴ったり殴ったりしてこないだけ、ありがたいのだろうか。


それに、前とは違っておばあちゃんがいる。


駿は私の事を本気で心配しているけど、お母さんに駿が殴られてるのは見たくない。


駿は不器用だから、きっと代わりに俺が殴られれば! なんて、思っているだろう。


だから、大丈夫だよって言い聞かせてる。


それでも、限界だったから。


おばあちゃんが居てくれるのは、私の心の支えみたいなものだった。


私は弱くて、未熟だったから。


それで少し強くなれたと思う。



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