毒舌メイド 【完】
おばあちゃんがいて、私には暴力や暴言を浴びせられる毎日。
そんな、ある日のことだった。
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「しゅ、駿! 何その髪は!!」
「金髪に決まってるだろ。見えねーのかよ?」
駿は舌打ちをして、お母さんをギロリと睨んだ。
今まで優等生だったそれは微塵も無く、コンビニの前に居る不良みたいだ。
あまりの変わり様に、私は思わず唖然としてしまった。
お母さんはしばらく驚きで固まっていたけど、唖然とする私を見つけて怒鳴り始める。
「真桜!! あなた、駿に何したの!?」
「……何もするわけないじゃん」