毒舌メイド 【完】
~Mao~side
「悠馬様。お仕事の時間です」
この前の私の行動……自分でもわからなかった。
何故、名前で呼んでほしいと思ったのだろう。
名前で呼んでしまったのだろう。
私はメイドであって、目的はただこの男に仕えるだけなのに。
だから、悠馬のあの行動は……もっと、理解できない。
何で、抱きついてきたりなんか……思い出すと、頬が赤くなりそうになる。
「おい、どうした?」
悠馬に聞かれて、自分がボーッとしていたことに気が付いた。