毒舌メイド 【完】
第二章
お嬢様のメイド
~悠馬side~
「こ、婚約者・・・・・・? だれだ、それ。」
「・・・失礼な発言ですね。」
俺の問いに、顔をしかめる真桜。
真桜が、顔をしかめるとか、俺ってそんなに失礼なこと言ったか?
「今日、来る予定ですから。」
「は? そんなの、知らねーよ。」
「知らなくても、結構です。」
厳しい一言。
―――― コンコン。
噂をすれば。ってか?
真桜がドアを開くと、女が2人。
また、女かよ・・・・・・。
「初めまして。私は、南原 美姫(ミナミハラ ミキ)です。」
その笑顔は、嘘偽りがなさそうに見える。
けど、問題は、その隣にいる女・・・・・・。
俺は、関わりたくないので、無視を貫き通すことにした。