毒舌メイド 【完】
「あの、名前は?」
俺の名前も、知らないのかよ・・・・・・っ!
なんなんだよ、こいつらぁっ!
「悠馬様。返事をした方が、いいかと思いますが。」
そう言う真桜は、少し挙動不審というか・・・・・・。
南原のメイドを、すごく気にしている様子。
「成本悠馬。めんどいから、悠馬でいい。」
いちいち〝様〟付けられると、少し気が狂うんだよ・・・・・・。
あれ? メイド、2人いたか? とかさ・・・・・・。
「あの、お忙しいようなので、失礼しますね。」
南原はそう言って、部屋を出て行った。
残るのは、俺と真桜と・・・南原のメイド?
「どうしたんですか? 南原様は、帰りましたよ?」
真桜がそう言うと、南原のメイドの声が聞こえた。
「私、あなたのこと、許してません。だから、あなたが仕えてるあなたも・・・許しません。」
〝あなた〟とは、真桜のことだろう・・・・・・。
いきなりの、宣戦布告・・・。
真桜は、どう答えるんだ・・・・・・?