毒舌メイド 【完】





おお、こわっ!




「真桜、とにかく、入ろう?」




教室を指さして、教室を見た俺は、固まった。




さっきから、真桜の方しか見てなかったから、気がつかなかったんだ。




俺たちのクラスの前の、廊下の人だかり―――・・・。




「・・・・・・だから言ったんですよ。節穴バカ。」




ふ、節穴バカって・・・・・・。




毒舌、いい加減やめてくれよ・・・。




「・・・・・・うわ、居るじゃん。」




真桜が思いっきり顔をしかめたのを見て、俺は不思議に思いながら、真桜のあとに教室に入る。




「い、居る! え、はぁっ!?」




そこに居たのは・・・。




「あ、おはよう!」




あの、宣戦布告をしてきたメイドだった・・・。




(な、なんで居るんだよ、この教室に!!)




聞きたいことは山ほどあるが、とりあえず、それが一番聞きたい。




「・・・・・・だれ?」



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