毒舌メイド 【完】
「―――。――桜。真桜~ッ?」
うるさい声で・・・目が覚めた。
「だ、れ・・・だし。うる、さい。」
「あ、ごめん。だって、苦しそうだったからさ。」
気づけば、私は汗だく。
「・・・だったら、ほっといてよ・・・。」
「ん? なんだ?」
悠馬がニコッと笑う。私はなぜか、目を逸らす。
悠馬を、直視できない。
「頭・・・ガンガン、する。」
「大丈夫か?」
私はその時。やっと、重大なことに気がついた。
「悠馬、学校・・・。」
「え? 真桜休むんなら、俺も休む。」
「は? アンタどんだけ・・・自分勝手なわけ?」
私のはいた息は、熱を帯びてる。
「悠馬、出て行け。」
「は? いきなり、何でだよ?」