毒舌メイド 【完】
長い沈黙。
成本君は耐えきれなくなった! とでもいうように息を吐く。
「お前と二人きりとか、精神的に無理……」
「何故ですか?」
「だってお前……考えてること読めないし、毒舌だし、容赦ないし、見透かしてるような感じだし……」
「……たった4時間と少しで、そんなに観察したんですか?」
ストーカー? ストーカーの嘘つき泥棒?
私の冷めた目を見た成本君は、慌てて大声で言った。
「違うっ!! とにかく、俺のペースが崩れるんだよ!」
あ、そう。それはそれは。