毒舌メイド 【完】
慰めるのとか、苦手だし。
「・・・よ、よしよし・・・?」
とりあえず、頭を撫でる。
ギクシャクと指を動かす私。
駿・・・こーゆー時に居てよ!!
「・・・成本くん。好きな子居るんだって・・・。」
好きな子・・・。
スゴイ動揺してる私。
「告白しても、絶対振られるよー・・・婚約、破棄も、考えなきゃ・・・」
南原さんの涙が、私の服を濡らす。
突然のことにボーッとしてた私は、そこでハッと気がつく。
「諦められない・・・」
「諦めなくても、よくない? つーか、何告白する前に諦めようとしてるの?」
毒舌、全開。口から言葉が、溢れ出てくる。
「・・・え?」
南原さんは、ポカーンとしてる。